名古屋含笑寺とは?場所と由緒と見どころを初めてでも安心ガイド

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名古屋市東区にある含笑寺は、織田信長の父・信秀が生母の菩提を弔うために創建した歴史ある寺院です。清須越しによって土田村から現在地(東区東桜)へ移転し、山門には清洲城から移築された門が使われています。境内にはバナナの香りが漂う「含笑花」や長屋造りの建物など、他にない見どころがたくさんあります。この記事では、含笑寺の場所や由緒、注目ポイントを初めて訪れる方にもわかりやすく解説します。

名古屋含笑寺とは?歴史と由緒を詳しく紹介

含笑寺は享禄元年(1528年)に尾張国清洲(現・愛知県清須市)で織田信秀(織田信長の父)によって創建されました。信秀は母・含笑院(織田信長の祖母)の菩提を弔うため、清洲城下の土田村に寺を建立したと伝わります。寺号の「含笑」は含笑院の戒名(法名)に由来し、信秀の母への深い思いが込められています。

寺号「含笑」は開山織田信秀の母(含笑院)の法名に由来し、当時の信秀の母への哀悼と尊敬が表現されています。寺名には「含み笑い」の文字が含まれ、仏様の慈悲を感じさせる優しい響きが印象的です。

含笑寺の創建にあたっては、天台宗の高僧・清岩法英が開山とされており、その後曹洞宗に改宗しました。本尊は釈迦如来で、山号は鷲嶺山(しゅうりょうざん)です。歴代住職の多くも尾張徳川家に縁のある僧侶が務めてきたため、江戸時代には尾張藩主から保護を受ける一大寺院となりました。

清須越しで東寺町へ移転

慶長15年(1610年)の「清須越し(尾張国の府城を清洲から名古屋へ移すこと)」によって、含笑寺も現在の名古屋東区東桜二丁目の地へ移転しました。移転先は文化のみちと呼ばれるエリアで、当時は広大な境内を有していました。古地図には寺院の庭園や塔頭が多く記されており、名古屋城下屈指の寺院として賑わったといわれます。

現在も境内には往時の面影が残っており、清洲城の城門を移築したと伝わる山門が現存します。山門の瓦や構造には城郭建築の特徴が見られ、境内の建物群とともに重要文化財的な価値を持っています。名古屋大空襲で多くの建物が焼失した中、山門だけが焼け残ったことも語り草です。

宗派と本尊

含笑寺は曹洞宗の寺院で、本尊には釈迦如来(しゃかにょらい)が祀られています。創建以来、尾張徳川家からの篤い庇護を受け、日本有数の禅宗寺院として地域に根付きました。本堂は近年に建て替えられており、シンプルながら清楚な仏堂として参拝者を迎えています。

含笑寺の場所とアクセス方法

含笑寺の所在地は名古屋市東区東桜2丁目15-36で、名古屋の中心繁華街からほど近い場所にあります。周辺はテレビ塔や栄の繁華街が近く、公園や古い寺社も点在する落ち着いたエリアです。文化のみち(旧市政資料館や二葉館など)への散策ルートにも位置するため、名古屋観光の合間に立ち寄りやすい立地です。

近くにはテレビ塔(旧名古屋テレビ塔)や中部電力 MIRAI TOWER、文化のみち撞木館などもあり、含笑寺を訪れた後に周辺観光を楽しむこともできます。宿泊施設や飲食店も多い栄や久屋大通エリアから徒歩圏内なので、交通も便利です。

公共交通機関の利用

公共交通を利用する場合、名古屋市営地下鉄桜通線の「高岳駅」から徒歩3分ほどで含笑寺へアクセスできます。高岳駅では4番出口や5番出口が近く、出口を出てすぐ目の前が含笑寺です。また、地下鉄東山線・桜通線の「栄駅」からも徒歩10分以内で参拝できる範囲にあります。市営バスを利用する場合も「テレビ塔」停留所などから徒歩数分で到着します。

車でのアクセス

車で訪れる場合、境内に専用駐車場はありません。含笑寺周辺には有料コインパーキングが複数ありますので、そちらを利用して徒歩で来寺するのがおすすめです。タクシーや配車アプリを使えば、名古屋駅や栄エリアから10分程度で到着します。

含笑寺の見どころ

移築された清洲城の山門

含笑寺の山門は「清洲城の門を移築した」と伝えられる歴史的建造物です。岩肌の石垣や重厚な梁には往年の城郭建築の趣が感じられ、城門遺構としても貴重です。参道から石段を上ると立派な瓦葺きの門構えが見えてきて、往時の名古屋城下の雰囲気を味わえます。名古屋大空襲を免れた山門の一部は現在も当時のまま残っており、その趣は一見の価値があります。

甘い香りのする含笑花

境内には「含笑花(がんしょうか、学名カラタネオガタマ)」と呼ばれる樹木が植えられています。含笑花はミカン科の植物で、別名「バナナツリー」とも言われるように花の色や香りがバナナに似ています。5月から6月にかけて小さな白い花を咲かせ、周囲に甘い香りを漂わせるため、参拝者にとって初夏の楽しみとなっています。寺号にちなんだ優雅な花は境内を訪れる多くの人の目を引き、静かに咲く様子は心を和ませてくれます。

含笑花はその名の通り、淡いクリーム色の花が半開きで咲くと「含み笑い」をしているように見えます。花言葉には「母の優しい愛」「ゆっくり歩む日」などがあり、寺名の由来とも深い繋がりを感じさせます。

含笑長屋と落語会

本堂の傍らには、落語会で使われた含笑長屋(長屋門)が残されています。1967年(昭和42年)に始まった「含笑長屋・落語を聞く会」では、この長屋で毎月寄席落語が開かれ、桂米紫や桂春若、笑福亭生寿など東西の名だたる落語家が出演して大いににぎわいました。2013年(平成25年)に主催者の逝去に伴いその会は終了しましたが、当時の長屋建築と舞台の雰囲気は今も残っています。

含笑長屋の落語会は名古屋の伝統行事として親しまれ、多くの観客を集めました。現在は長屋建築自体が文化財的な存在となっており、建物を目にしながら当時の賑わいを偲ぶことができます。

含笑院の墓

境内には織田信秀の母である含笑院(ぎんしょういん)の墓所があります。含笑院の五輪塔が静かに佇んでおり、織田家ゆかりの寺院であることを物語っています。墓は本堂西側の高台にあり、訪れる参拝者は歴史の重みを感じながら手を合わせることができます。近くには歴代住職の墓や石塔も点在し、昔からの寺院の雰囲気を感じられます。

本堂と境内の風景

含笑寺の本堂は近年再建された純和風の仏堂で、白い壁と木の格子が美しい落ち着いた佇まいです。境内は決して広くはありませんが、石灯籠や五輪塔、旧境内図の案内板など見どころが散りばめられています。春は桜、秋は紅葉も楽しめるため、四季折々の風景が参拝者を出迎えてくれます。

まとめ

名古屋含笑寺は約500年の歴史を持ち、織田氏ゆかりの伝統とユニークな見どころで知られる寺院です。市街地にありながらも寺院らしい静けさが残り、アクセスも良好なので気軽に立ち寄ることができます。歴史好きなら山門や含笑院の墓、花好きなら香り高い含笑花と、見どころは豊富です。ぜひ参拝して名古屋の奥深い歴史に触れてみてください。

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