那古野山古墳公園を歩く!古墳の規模と遊び場を園内マップでわかりやすく

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名古屋市中区大須に位置する「那古野山古墳公園」。ここは5世紀に築造された前方後円墳の跡地を利用した小さな公園で、かつての古墳の「後円部」にあたる小高い丘が今も残されています。
大須観音の駅近くの商店街の賑わいから少し外れた静かな場所にあり、園内には子ども向けの遊具やベンチも整備されています。
本記事では、園内マップを手掛かりにしながら、古墳の規模や歴史背景、遊び場の様子をわかりやすくご紹介します。

那古野山古墳公園とは?歴史と概要

那古野山古墳公園は、江戸時代末期に発見された遺跡をもとに整備された公園で、愛知県下でも古い歴史を持つ公園の一つといわれています。
この古墳は5世紀半ばに築造された前方後円墳で、全国的にも古墳文化が栄えた時期のものです。前方部はすでに破壊され、現在は直径約22m、高さ約3mの円墳状の墳丘が残されています。
地元では親しみをこめて「たぬき山」とも呼ばれており、かつては近隣の子どもたちの遊び場だった歴史もあります。近年の公園整備では古墳に登る階段や散策道が整えられ、北側の壁面には大須地域の歴史や年表を紹介するパネルが設置されました。これにより古墳の由来や周辺のまちの成り立ちが地元住民にも伝わりやすくなっています。

また、1865年には須恵器の壺が出土し、近隣の浅間神社に保存されています。1995年の発掘調査では埴輪片が確認されるなど、古墳時代を物語る貴重な遺物が数多く見つかっています。これらの成果は名古屋市見晴台考古資料館(みはらしだい考古資料館)をはじめとする博物館で公開されています。

前方後円墳として築かれた古墳の概要

那古野山古墳は全長や尾根部の大きさも残っておらず、正確な規模は不明ですが、現存部だけでも直径22mの円形です。古墳マップには、かつて前方部があったと推定される範囲が示されており、それ以外の部分は造成や開発で失われているとわかります。
墳丘は3段築成と推測され、頂上部には土塁の跡かとも思われる痕跡が残ります。木々が生い茂っているため、現在は頂上から周辺を見渡すのは難しいものの、かつてはそこから大須一帯を一望できたと考えられます。

考古学調査では、古墳の南西側に当たるエリアで埴輪片が見つかり、5世紀中頃の築造で間違いないと判断されています。また、1970年代に周辺で実施された地盤掘削の資料からは、墳丘の土が多く後世の盛土であることや、基底部に古墳時代より古い遺物が混在することも報告されています。これらにより、那古野山古墳は古墳時代の歴史を知る上で重要な遺跡と位置付けられています。

残存する墳丘の大きさと構造

現状、古墳の後円部にあたる部分は高さ約3mの丘になっていて、周囲は芝生が敷かれています。園内マップにも丸い形で描かれており、当時の姿を偲ばせます。墳丘は斜面になっており、階段が設けられているため誰でも頂上に登ることができます。子ども連れやカップルが気軽に登れるように改修されています。
一方で、元来の前方部については現在の遊歩道や植え込みがあるエリアで、土中には遺構の一部が埋まっている可能性があります。発掘報告では、古墳周辺部の多くは後世の工事盛土であることがわかっており、前方部の痕跡もほとんど残っていないとのことです。

発掘調査の成果と発見物

1995年に公園整備のため行われた調査では、古墳の周辺から断片的な埴輪が見つかっています。また、江戸時代末期の1865年には古墳近くの川で須恵器の壺が出土し、その壺は現在も富士浅間神社に保管されています。これらの出土品は、かつてこの地が古墳時代の重要な拠点であったことを示します。
出土品の多くは名古屋市教育委員会が管理しており、市内の考古資料館で展示されることがあります。博物館では、那古野山古墳以外にも志段味(しだみ)古墳群を含む尾張地域の古墳時代資料が公開されていますので、合わせて見学すると理解が深まります。

園内マップと遊び場ガイド

那古野山古墳公園は面積0.06ヘクタールと非常にコンパクトな公園です。園内マップを見ると、中央に古墳の円形墳丘が配置され、周囲を取り囲むように散策路があります。北側には説明パネルが掲示されており、南側にはベンチが数脚置かれています。マップ上で古墳や遊具の配置を確認すれば、公園全体を効率よく見て回れます。

遊具としては、大きな滑り台やブランコなどはありませんが、小さな丘を利用した丘陵地形と小広場が「遊び場」として親しまれています。
芝生や砂場はなく、足元は整地されていますが、子どもたちは古墳の丘の斜面を走り回ったり、頂上から周囲を眺めたりして自由に遊んでいます。ベビーカーでも歩きやすい平坦な道なので、幼い子ども連れでも安心です。

園内マップで見る主なポイント

園入口には園内マップと案内板が設置されており、まずは古墳の形と道順を確認できます。公園は南北に細長い形をしていて、北側に古墳の丘が位置します。園内を一周する散策路は段差がなく、入口から古墳頂上までスムーズにアクセスできるようになっています。歩行者用の道は舗装されており、ベビーカーや車椅子でも進める設計です。

子どもが楽しめる広場と遊具

園内に遊具はありませんが、そのぶん広々とした環境が保たれています。たとえば古墳の周囲には数人が同時に座れるベンチがあり、おやつタイムに便利です。また、わずかな高低差を利用して斜面を転がり降りることもでき、子どもの冒険心をくすぐります。思い思いに縄跳びやボール遊びをしている姿もあちこちで見られます。
安全面では、車道に面していない公園なので心配は少なく、親子でゆったり過ごせる空間です。周辺には自動販売機を備えた施設も多く、水分補給にも困りません。

歴史解説パネルと柳下水モニュメント

園内北側の石垣壁には、大須地域の歴史や祭り、古い地図を使った年表が示されたパネルが複数並んでいます。これらの解説パネルを読むと、大須商店街の成り立ちや古墳時代の当地の様子を学べます。散策時にはぜひ足を止めてじっくり見てみてください。
また、公園内には大須で古くから知られる名水「柳下水(りゅうかすい)」の井戸を再現したモニュメントがあります。これは2022年に行われた公園整備の際に移設されたもので、井戸跡や土壁の一部が観覧できる構造になっています。柳下水は江戸時代に将軍家にも献上された名水で、公園でその歴史に触れられるユニークなポイントです。

アクセスと周辺観光

那古野山古墳公園へのアクセスは良好です。地下鉄鶴舞線「大須観音駅」から徒歩約5分、大須商店街沿いの入口からすぐの立地にあります。駅を出て大須観音通商店街を北へ進み、赤門通(西に進む通り)を少し入れば看板が見つかります。駐車場は公園にはありませんが、周辺にはコインパーキングが点在しており、車での来園も可能です。

公園の利用は無料で、開園時間も特に設定されていないので、日中いつでも散策できます。トイレは園内にないため、大須観音境内や商店街の施設を利用すると便利です。自治体の公園一覧によれば公園面積は0.06ヘクタールと小規模ですが、その分コンパクトにまとまっており、迷うことなく見学できる点が魅力です。

周辺には大須観音(萬松寺)や商店街があり、買い物や食べ歩きと合わせて訪れる観光客も多いです。古墳公園から徒歩圏内には那古野神社や名古屋市美術館、さらには別日のプランとして名古屋城や熱田神宮など名古屋の有名スポットもあります。また、名古屋市内各地の古墳を紹介する施設として「志段味古墳群博物館SHIDAMU」もありますので、古墳に興味がある方は一緒に巡るのもおすすめです。

まとめ

那古野山古墳公園は名古屋市中心部にありながら、五世紀の古墳時代を身近に感じられる場所です。園内マップで確認できるように、中央の小さな丘はかつての前方後円墳の一部で、間近に古代の遺構を見学できます。また、公園として整備された数少ない例で、子どもたちは土手を駆け上がったり、遊具の代わりに古墳の斜面で遊ぶことができます。柳下水のモニュメントや歴史パネルも見どころで、大須のまちの歴史も同時に学べる観光スポットになっています。
交通アクセスも良く、近くには名古屋随一の繁華街・大須商店街があるため、散策プランとして組み込みやすい場所です。最新情報によると公園整備も完了し、より見学しやすくなっています。名古屋観光や大須めぐりの合間に、ぜひ那古野山古墳公園の古墳と遊び場を歩いて楽しんでみてください。

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